リフォームの部も、秀逸な作品が多く見受けられました。どれも500〜1000万円程度というの予算金額から想像する以上に、迫力あるリフォームを実現しています。 大胆な新旧の対比によりオリジナルの建物がもつ可能性を見せた「海神の住宅」。明快なコンセプトと潔さのある、魅力的な作品でした。そして、個性的な施主が倉庫をリノベーションした「SOHO「FY」」。以前の建物の持ち味を上手に残しながらリフォームした情感豊かな「ふたりのカタチ」。以上3作品は、いずれも最優秀賞にふさわしい作品だったと思います。 リフォームとは、過去の空間の記憶を残しつつ新しいしつらえを楽しむ、意義深い行為です。単純に熱環境だけに的を絞っても審査はできません。既存の建築が、あたたかな住空間として住み継がれることにも大きな価値があるからです。といいながら、結局は理屈ではない、感性に訴えてくる作品に投票をしてしまったような気もしています。 |